Vivaldi の初版の公開からちょうど 6 年目の本日、Vivaldi 5.2 をリリースしました。
Vivaldi の最初の一歩は「ユーザーのニーズに応えるブラウザ」の提供でした。これまでに、他のブラウザでは提供されていない多くのユニークな機能をブラウザに組み込んできました。
私たちの目標はユーザーに選択肢を提供し、ワンクリックあるいはキーボードショートカットだけでなんでも実行できるブラウザを提供することです。
今回の最新版でも、Vivaldi の根底にあるこの目標に基づいて開発しています。
リーディングリストパネルは、ブラウザのサイドバーからあとで読みたい記事のリストを管理できる機能です。今回、Android 版にもリーディングリスト機能を搭載し、複数のデバイス間でリーディングリストが同期できるようになりました。
私たちはユーザーのプライバシー保護を重視しています。ブラウザのスタートページにプライバシー統計バーを追加し、ブロックしたトラッカーや広告の数に関する情報を提供するようにしました。ユーザーは、その情報を把握した上でブラウジングにおける意思決定ができるようになります。
Windows、Linux、macOS に Vivaldi 5.2 をダウンロードして、これらの新しい機能と改善をお試しください。
加えて、本日リリースした Android 向けの Vivaldi 最新版には、リーディングリスト、翻訳パネルなどの多くの機能と、様々な改善点が含まれています。
サイドパネルのリーディングリストから、読みたい記事に素早くアクセス
前回のリリースでは、あとで読みたいページを保存できるリーディングリスト機能をアドレスバーに導入しました。リーディングリストはブラウザに内蔵されているため、サービスへの登録不要ですぐに利用することができます。
5.2 で搭載した新しいリーディングリストパネルは、ブラウジング体験を向上します。
ブラウザのトレンドとも言える、スライドするサイドバー(パネル)から、読みたい記事のリストを管理することができるようになりました。
サイドバーに並ぶ開いた本のアイコンが、リーディングリストのパネルを開くボタンです。パネルには他にも、ブックマークやダウンロード、履歴、メモ、ウィンドウパネル、翻訳、任意のウェブサイトを設置できるウェブパネルなどの役立つツールが備わっています。サイドバーメニューに並ぶアイコンをクリックまたはキーボードショートカットで、パネルの開閉や切り替えを素早く行えます。
リーディングリストパネルの優れた点は以下の通りです:
- 直感的にリストを管理:リストの中から開きたいページをダブルクリックすると、新しいタブで開きます。「-」ボタンでリスト内のアイテムを削除、「+」ボタンで現在のページを追加できます。保存したページの既読・未読ステータスを切り替えるには、目のアイコンもしくはチェックのアイコンをクリックします。
- 検索とフィルタリングが簡単に:リーディングリストパネル内の検索バーから、URLやページタイトル内の語句を対象に検索できます。
- 効率的に並べ替えて整理:タイトル、既読・未読ステータス、更新日、アドレスでリストを並べ替えられます。
他にも、アイテム上で右クリックして表示されるコンテキストメニューから、ページを新しいタブで開く、アドレスのコピー、未読・既読のステータスの変更、削除ができます。
ページをリーディングリストに追加する方法も複数用意しています。クイックコマンドを呼び出すほか、キーボードショートカット・マウスジェスチャーに機能をアサインして素早く追加することが可能です。
リーディングリストは、アドレスバーの右側に表示される本のアイコンもしくはパネルで利用できます。設定画面から、両方とも表示するか、それともどちらか一方だけを表示するかを指定できます。
いつでもどこでも、リーディングリストを同期
リーディングリストは便利な機能ですが、デバイス間で同期できるという、さらなるメリットがあります。
Android 端末、タブレット、Chromebook 向けの Vivaldi 5.2 にもリーディングリストを搭載しました。リーディングリストを同期することによって、デスクトップで読んでいた記事の続きを、移動中のスマートフォンでも簡単に読むことができるようになりました。その逆も、もちろん可能です。詳細はこちらをご覧ください。
同期は安全かつ簡単に行えます。Vivaldi アカウントにサインインすることで、複数のデバイス間でエンド・ツー・エンド暗号化を利用してデータを安全に同期できます。同期できるデバイスには、自動車も含まれます。Vivaldi は、現在 Polestar 車に搭載されている最初で唯一の Android Automotive OS 用ブラウザです。
「プライバシー統計」で実際にブロックされたトラッカーと広告の数を把握
調査によると、世界で人気の高いウェブドメインの 87 パーセント がデジタルトラッキングに関わっていると考えられており、その状況は日毎に悪化しています。
Vivaldi のトラッカー・広告ブロック機能を使用すれば、ウェブサイトが個人情報をトラックして保存するのをユーザー側でも制御することができます。
5.2 では、ブロックした広告とトラッカーの数をスタートページの上部で確認できるようになりました。
これまでは、アドレスバーにある盾のアイコンから、サイトへのアクセスごとにトラッカー・広告ブロックの統計情報を確認できました。
新たに加わったプライバシー統計バーでは、ブロックしたすべてのトラッカーと広告を集約して表示します。トラッキングがどれほど蔓延しているのかを認識できるため、十分な情報を得た上でトラッキングに対してどう対処するのかの意思決定に役立ちます。
より詳しい概要を確認するには、プライバシー統計バーの [詳細情報] をクリックしてください。以下の 3 つを確認できます:
- ウェブサイト毎にブロックしたトラッカーと広告の数
- トラッカーを行う企業ごとの内訳
- プライバシー統計のリセット
プライバシー統計を表示するには、スタートページ右上のクイック設定から、あるいは、[設定] > [スタートページ] > [スピードダイヤル] からアクセスできます。
その他の改善点
全体的な見直しに加え、以下のような改善を行っています:
- タブのドラッグを改善:タブのドラッグアンドドロップに改良を加えて、より素早くスムーズに行えるようにしました。
- メール、カレンダー、フィード(ベータ版):重点的に既知の問題の修正に取り組み、広範囲に渡って微調整を行いました。
この最新版でユーザーの皆さんが笑顔になりますように! Vivaldi 5.2 を是非お試しいただき、フィードバックをお寄せください。詳細に関しては、更新履歴をご確認ください。