デスクトップ版 Vivaldi 6.8 – 機能を改善し、新機能も追加、Vivaldi メールを 2.0 にアップデート

デスクトップ版の新バージョン、Vivaldi 6.8 では、内蔵のメールクライアントを大幅にアップデートしました。プリフェッチ方法を改善し、検索とメールのプレビューを最適化しました。また、より素早くメールに返信できる方法も導入しました。さらに、タブのメモリ使用量がリアルタイムで更新されるようにした他、アドレス欄に関する改善なども行いました。

Vivaldi ブラウザや、Vivaldi メールクライアントなどの内蔵ツールをご利用のみなさんは、Vivaldi が生産性を向上するために常に改善を行っているのをご存知ですよね。最新版の Vivaldi メール 2.0 では、クイックリプライと、直近 200 回分の操作の取消が可能になった他、メールのオフラインでの保存方法のオプションを増やすなど、数々の改良を加えました。

最新のデスクトップ版、Vivaldi 6.8 では、どのタブがメモリを浪費しているのかをリアルタイムで簡単に確認できるようになりました。加えて、ワークスペースの作成とナビゲーションを行う新しい方法を追加して、ブラウジング体験をさらに向上させました。

早速、Vivaldi メール 2.0 と Vivaldi 6.8 新機能をご紹介しましょう。


ブラウザに内蔵されたパワフルなメールクライアント – Vivaldi メール 2.0

Vivaldi メールが他のメールクライアントと違うのは、ご利用のデバイスのローカル環境で様々な処理を行うことです。メールボックスはすぐにメッセージで溢れてしまいがち。だからこそ、磨き抜かれた検索ツールは非常に重要です。メールを素早く検索するための検索インデックスを構築しているので、必要なメールが簡単に見つかります。Vivaldi メールで最良の体験を実現できるよう、2.0 へのアップデートから、デフォルトでメッセージのプリフェッチを有効にしました。

プリフェッチのメリット – より良い検索結果とメールのプレビュー

今年初めの 6.6 のリリースでは、Vivaldi のメールクライアントに多数の機能を追加し、検索に関する改善を行いました。今回、Vivaldi メール 2.0 では、デフォルト設定を大幅に変更しています。

2.0 ではデフォルトの動作が変わり、画面上に表示されているメールを自動的に過去 30 日間のメールをプリフェッチし、すべてのメッセージを画面上に表示できるようになりました。

プリフェッチには 2 つのメリットがあります:

1 つ目は、より効率よくメールを見つけられるようになることです。メッセージヘッダーが保存されるとすぐに本文をプリフェッチしてメッセージ全体をディスクに保存するので、メッセージの内容も含めて検索できます。ディスクに本文が保存されていない設定の場合は、メッセージの件名か、受信者と送信者の欄の内容のみに基づく検索結果しか表示されません。

Vivaldi メールリストで、各メッセージのプレビューが2行で表示されます。
プレビューを有効にすることで、メッセージの内容が一目瞭然に。

プリフェッチにより、使用するコンピューターにメッセージがダウンロードされるので、一元管理する単一の受信箱で、すべてのメールアカウントにオフラインでも素早くアクセスできます。 メールの設定から、プリフェッチする期間を、1 日・1 週間・1 ヶ月・1 年・すべてのメッセージ、から選択できます。ユーザーのタイプに基づいてプリフェッチが機能するよう、間隔を選択できるようにしています。以下のようなシナリオが考えられます:

  • 「1 ヶ月」 これがデフォルトの指定です。Vivaldi メールを立ち上げたタイミングで、すべてのメールアカウントの直近 1 ヶ月分のメールを取得します。他のメールクライアントと兼用していて、Vivaldi メールをたまに使う場合に適しています。最近のメールはダウンロード済みなので素早く検索できます。
  • 「すべてのメール」 Vivaldi メールをメインで使う場合にはこちらをオススメします。すべてのアカウントのすべてのメールがローカルにある状態になるので、どんなメールでもすぐに見つけ出せます。ただし、大量のメールがある場合にはディスクの空き容量にご注意ください。
Vivaldi メール設定のメールプリフェッチオプション。

プリフェッチするメッセージの量は自由に選択可能。

プリフェッチ機能を利用したくない場合には、[設定] > [メール] > [プリフェッチ] にアクセスして、ドロップダウンメニューから「開封済みメッセージ」を選択して無効にすることができます。

クイックリプライでサクサク返信

Vivaldi メール 2.0 では、メールペイン(メール画面)下部のテキストボックスにあるクイックリプライを使って返信できる機能を追加しました。

新しいクイックリプライ機能を使って、返信メールの下書きをしました。
返信しないといけないメールがたくさん?新しいクイックリプライ機能で時間を節約。

クイックリプライは、インスタントメッセンジャーと同じような感覚で、短文で素早く返信したい場合に最適です。メール作成ウィンドウを開く手間を省いて、すぐに返信できます。

「しまった!」という瞬間を元に戻せる機能

「最新のメール操作を取り消す」ことができるこの新機能を使えば、ごみ箱への移動や、既読のマーク付けなどの操作を 200 件まで遡って、ワンクリックで元に戻すことができます。

Vivaldi メールの取り消しメニュー
直近 200 件のアクションを取り消すことができるようになりました。

誤って大事なメールをごみ箱に移動させてしまっても、すぐに操作を取り消して簡単に訂正できます。わざわざ、ごみ箱フォルダーを確認しなくても「最新のメール操作を取り消す」ボタンをクリックして復元したいメールを選択するだけで済みます。

Vivaldi 6.8 のその他の改善

タブのメモリ消費量をリアルタイム表示:タブ設定のメモリーセーバー機能で、非アクティブなタブを休止状態にして、アクティブなタブにメモリを解放することができます。こうすることでブラウザのパフォーマンスが向上し、スムーズに動作します。

Vivaldi 6.8 では、タブの上にマウスカーソルを置くと、メモリの使用量をリアルタイムで確認できるようになりました。他のブラウザでは読み込み時のメモリ使用量しか表示しませんが、VIvaldi では、その後もメモリの使用量がアップデートされます。このツールチップはデフォルトで有効で、タブが休止状態の場合は「休止中」と表示します。
*設定 > タブ 内の “ポップアップサムネイルを表示する” が有効になっていることを確認してください。

詳細をさらに確認したい場合には、Shift + Esc を押してタスクマネージャーを表示すると必要な情報をすべて取得できます。

タブの上にカーソルを置くことで、そのタブで使用されているメモリを確認できます。

ブレイクモードでちょっと一息:ブレイクモードを有効にすると、音声はミュート、タブやパネル、コンテンツは非表示になり、画面の中心に再開ボタンを表示します。6.8 では、このボタンが縮んだり広がったりするように変更を施し、このパターンに合わせて深呼吸できるようにしました。再開ボタンを押すと、ブレイクモードに入る前の状態からブラウジングを再開できます。

Vivaldi ブラウザでブレイクモードを有効にする。
たまには息抜きしてはいかがですか?ブレイクモードで深呼吸。

ワークスペースのクイックコマンド:タブの数って、いつのまにか増えていませんか? 新しいクイックコマンドを使って、選択した複数のタブからワークスペースを作成できます。タブを選択して、F2 あるいは ⌘E を押し、「新しいワークスペースを作成」と入力すると、選択したタブでワークスペースを新たに作成できます。

クイックコマンドを使用して新しいワークスペースを作成する。
この新しいクイックコマンドで、サクッと新しいワークスペースを作成しちゃいましょう。

アドレス欄のアップデート:ウェブナビゲーションを向上させるため、タブに切り替える機能を追加しました。URL の入力を開始した際に別のタブで既に開かれている場合、表示された「このタブに切り替える」ボタンをクリックするだけで、同じ URL を含む既存のタブを開けます。

アドレスフィールドのドロップダウンメニューには、すでに開いているタブに切り替えるオプションを含む候補が表示されます。
同じタブを開いてしまうことがよくあるなら、新しい「このタブに切り替える」ボタンが便利。

その他の改善として、これまでは、ウェブアドレスを入力すると、常に左側にウェブページのアドレスが表示され、続いて右側にページタイトルが表示されていました。これを入れ替えて、ウェブページのタイトルが左側に、そして右側に URL が表示されるようにしました。

Chrome 拡張機能のインポート:今回のアップデートより、別の Chromium ベースのブラウザから Vivaldi に拡張機能をインポートできるようにしました。拡張機能は無効の状態でインポートされ、インポート後に vivaldi://extensions/ のページにリダイレクトされます。そのページから、有効にしたい拡張機能を手動で選択できます。

また、よりパワフルでパーソナル、そしてプライベートな Vivaldi ブラウザを提供するため、内蔵のトラッカー・広告ブロッカーに改善を加えました。

さらに、言語のサポートを拡張し、グルジア語とシンハラ語を追加して、合計 55 の言語をブラウザで利用できるようになりました。


Vivaldi ではユーザーの意見を元にブラウザに改善を加えています。Vivaldi 6.8 と Vivaldi メール 2.0 をお試しの上、是非、フィードバックをお寄せください。改善点や修正点に関する詳細は、以下の更新履歴をご覧ください。

豊富な機能とカスタマイゼーションで、もっと自由にブラウジングを楽しもう!

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