今ほどタブ管理について考えたことはないです。少し前、ある調査を目にした時、何をもって「ブラウザのタブが多い」とするのかに関して、自分の認識が崩れました。その調査によると、私は「タブを20個以上開く」少数派だったのです。最大派閥は、タブを20個より少ない人たちだったのです。
マジですか?みんなタブ開きっぱなしにしないんですか?私の40個って多いですか?😮
よく考えてみると、世の中のほとんどのブラウザって、タブが多すぎる状態に合わせて作られてないんじゃないでしょうか。
前回Google Chromeの体験談を書きましたね。私がいかにタブを多く開いて、効率的に作業できないほどカオスになっていたか。
Vivaldiを知った結果、タブが多すぎても大丈夫になりました。
前から優れたタブ管理機能が入っていたのですが、最近はタブを二段表示できる二段タブスタックも出ました。
二段タブスタックのテストも兼ねて、自分のタブ多すぎ問題がどう処理できるか、Google Chrome、Mozilla Firefox、Braveとも比較してみようと思います。
行きますよ。
Google Chromeでのタブ多すぎ問題
私は大概、タブは20個以上開いています🙊今回の比較用に少し減らして、20個に設定してみました。
昨年5月までは、Google Chromeでタブをきちんと整理しようと思うと、拡張機能が必要でした。アクティブタブを一時停止し、個別のタブでそれらを縦に並べられるOne Tabなどの拡張機能が人気でしたね。
One Tabは、今使うタブだけブラウザに残せるのでいいですね。タブをいくつも開くとブラウザが遅くなることがあるので、これは重要なポイントです。
2020年5月、Google Chromeはブラウザにタブグルーピング機能を導入しました。
Google Chromeにお世話になっている人にとっては、大助かりの進歩と言えるでしょう。
タブのグルーピングができると、ジャンルの異なるブラウジングセッションを複数同時に持ちやすくなります。オンラインショッピングでひとまとめ、調べ物でひとまとめ、またはニュースやSNSとも分けたり。グループ化すると、これらを行き来しやすくなりますよね。
タブを多く開くことが多いカテゴリは、SNS、ニュース、仕事、スポーツですかね🏀
Google Chromeでは、タブをグルーピングしてカスタムネームやカラーでラベリングもできます。タブバーではグループごと移動させることができます。自分のタブも4色で見事整理できて快適でした。
ただし、グループをクリックすると、中身のタブを横方向に展開するのですが、これがやはりタブが多い時はカオスに戻ってしまいます。
Braveでのタブ多すぎ問題
Braveはタブ多すぎ問題をどうさばいてくれるのでしょうか。このブラウザは使ったことがなかったので、今回テストのためにダウンロードしました。
Braveでタブ開きすぎ状態まで持っていってみましたが、Chromeとの違いは見当たりませんでした。Chromeと同じタブグルーピング機能があり、タブは実質Chromeと同じであるように見受けられます。
BraveはChromiumベースのブラウザですから、Chromeウェブストアから拡張機能をとってきて、タブ管理機能を向上させることができます。なので、大きなポテンシャルはありますね。ただし、拡張機能は悪玉のものがあったり、マルウェアになったりすることがあるので、注意が必要です。そうでなくても、拡張機能はリソースを食いますから、拡張機能をつければつけるほどブラウザのパフォーマンスは犠牲になることがあります。
Firefoxでのタブ多すぎ問題
Firefoxには初期搭載のタブ管理機能はないようです。Chromeのように、Firefox専用の人気拡張機能で賄う形です。
オプション豊富で強力・人気の拡張機能の一つにWorkonaがあります。タブを並び替えたり、グループやセッション分けできる、使いやすい拡張機能です。Workonaタブにいって、グループ分けされたタブを開く形です。
Tree Style Tabも人気で、ウィンドウの左側にナビゲーションパネルを開いて、アクティブタブを縦型に表示するものです。Vivaldiに初期搭載されている、縦タブオプションを彷彿とさせますね。タブタイトルが一覧表示されるのでタブを行き来しやすくなります。
しかし、前述の通り拡張機能はプライバシーリスクがあります。
FirefoxのMulti-Account Containersはプライバシーにフォーカスした拡張機能です。あるブラウザウィンドウ内に、別のブラウザがあるかのように振る舞う「コンテナー」が作成できます。コンテナー内のデータは、他のタブに共有されないようになっています。
コンテナーごとに色が分かれていますが、タブのグループ化はできません。これではまだ、タブ多すぎ問題で困ることがあります。
Vivaldiブラウザと無双のタブ管理機能
私もその一人でしたが、Vivaldiブラウザのタブ管理機能に関する伝説は耳にしたことがあるかと思います。以前面白いと思った機能について書きましたが、中でも目を引いたのがタブタイリング機能でした。
今回4つのブラウザのタブ管理機能をテストする中で、Vivaldiの機能が一番感動しました。Vivaldiは拡張機能なしで、タブ多すぎ問題への解決策が豊富で、ブラウジングがとても快適なのです。拡張機能は良いものもありますが、プライバシーや安全性を考えるとビルトイン機能に越したことはありません。原則、ネイティブで入っているものほうがプロダクトとの一貫性があるし、ユーザー体験もより優れています。
最近出た二段タブスタックは、タブ多すぎ問題への嬉しい解決策です。使ってみるまで、自分がそれを必要としていたことに気付きませんでした。タブが多くなっても、どこに何があるか分かりやすいのです。
二段タブスタックは、タブバーに二段目が追加されて、スタック(グループ化)されたタブがそこに表示される機能です。ちょっとしたことなのですが、タブが増えてくるとこれがまた便利なのです。特にタブバをブラウザウィンドウの端に縦型表示した時は効果抜群です。(他のブラウザだとこれは拡張機能が必要です)
Vivaldiは拡張機能いらずのタブ関連機能が他にもたくさんあります。開いているタブをツリー型で一覧表示したい時でも、ウィンドウパネルを開けば一発です。
好きなタブを選んで、名前をつけてセーブすることもできます。セッション機能と言います。
タブが溢れてくるようなことがあっても、ウェブパネルで逃げることもできます。これはサイドバーに好きなサイトを入れられる機能で、タブバーに影響を及ぼすことなくサイト閲覧ができるのです。
Vivaldiはタブの休止機能もビルトインで入っていて、これでバックグラウンドのタブを全休止させ、アクティブタブにリソースを集中させることができます。
複数のタブにまとめて同じ操作をしたい時、タブ選択機能も大変便利です。この機能はChromeだと限定的です。Ctrl(個別選択)かShift(範囲選択)を押しながらタブを複数選択し、「閉じる」や「休止する」など同じコマンドを選択したタブに実行できます。
Vivaldiのタブ管理機能をより知りたい方は、詳細記事があります。
(原文:How to manage too many browser tabs in Chrome, Firefox, Brave, and Vivaldi)
Vivaldi
Takaaki