是非、知っていただきたいことがあります。それは、Vivaldi にとって最も大事なのは素晴らしいユーザーのみなさんであること、そして、みなさんからのフィードバックが私達を常に正しい方向に導いてくれているのだということです。
私たちには、iOS と Android 両方のプラットフォームで、メニューとツールバーを統一するというミッションがありました。全力で取り組んだものの、その過程において、いくつもの障害に直面しました。とはいえ、改善したいという強い意思があれば、何とかなるものなのです。
Android 版 Vivaldi の最新版では、iOS には存在しない設定や条件があることに気づきました。このため、統一性のあるデザインを模索する中で、ある程度妥協することになったのです。
最善を尽くして取り組んだとしても、これらの変更が意図していない結果をもたらすこともあります。今回、メニューとツールバーを Android 版 Vivaldi 6.6 と統一しようとした時に、それがまさに起こりました。
一貫性あるスムーズなユーザー体験を実現するため、一部のユーザーにとっては納得しにくい決断をいくつか下すことになりました。
このとき、ほかにも変更を実施しています。アドレスバーに、十分なスペースを確保することに重点を置きました。URL を確認することで、どのウェブサイトにアクセスしているのか、また、正しいウェブサイトに安全に接続しているのかを知ることができるのです。
URL の最も重要な部分は、「vivaldi.com」などのドメイン名で、これより前に表示されるものは基本的にありません。このため、アドレス欄のドメイン名の右側の方を重視し、横にスクロールしなくてもドメイン名の大部分が見れるように十分なスペースを取るようにしています。
これらの要因を検討した結果、タブを画面下部に表示している場合に、パネルボタンを削除することにしました。これは、URL 欄という限られたスペースで十分にドメイン名を表示できるようにする上での、合理的な妥協案だと思い、採用したのです。
次に、同じような環境(タブを下部に配置)において、ホームボタンを常に表示できる設定を削除しました。この決定の論理的根拠もデザインの制約に基づいています。しかし、一部のユーザーにとっては、ホームボタンに常にアクセスできる便利さに価値があったのだということに、すぐに気づきました。
このように、私たちは最善を尽くしてきたわけですが、今回の変更がすべての人の共感を得られたというわけではありません。しかし、ユーザーが必要だと思うのであれば、Vivaldi では今後、方針を変えたり、状況を変えることもあり得ます。なぜならば、ユーザーの声を聞き、ユーザーから学び、共に成長するのが 私たちの信念だからです。
過去を振り返りながら、これまでの取り組みを比較してみましょう。最近、You’re holding it wrong! という Apple に関する記事を公開しましたが、Apple 社は、自らの製品の問題を認識して解決方法に取り組もうとせず、代わりに、ユーザーを非難するような態度を取りました。
私たちは自分達に都合の悪いことを隠ぺいしたり、ユーザーの意見を無視したり、責任を転嫁したりすることなく、適切に修正を行うのが使命だと考えています。Vivaldi はユーザーのためのブラウザであり、ユーザーが望むようにブラウジングしてもらいたいと思っています。
そこで、Vivaldi では、まずユーザーの意見を聞き、どのような問題を抱えているのかを確認し、そして、振り出しに戻ることにしました。ユーザーにとって重要な機能について妥協するのは、Vivaldi の信念に反すると気づいたからです。そこで、チーム一丸となって知恵を絞り、解決策を見つけました。
画面下部にタブを配置している Android 端末で、パネルボタンを復活させました。そして、ホームボタンの設定も元に戻しました。Vivaldi では、ブラウジング体験をコントロールするのはユーザー自身だと感じて欲しいと考えています。つまり、ユーザーがブラウザを独自のものにできるよう、ユーザーが必要とするオプションを提供するということです。
しかし、ユーザーを最優先するという約束は、これだけにとどまりません。Vivaldi では常に改善方法を模索しています。そして、ユーザーのフィードバックは私たちを導いてくれる羅針盤なのです。
Vivaldi はユーザーのブラウザでの行動を追跡するようなことはしません。それゆえ、できるだけ多くのユーザーが、フォーラムや様々なソーシャルメディアを通して、ブラウザに対する要望や改善してもらいたい点などを伝えてくれることが、より重要になってきます。
また、Google Play ストアや App ストアでレビューを残すこともできます(Vivaldi では、すべてのレビューを確認しています!)。ユーザーの見識、提案、建設的な批判、そのいずれも、Vivaldi の未来を方向づけるのに役立ちます。
具体的に何か問題があれば、それに取り組み、あらゆる機会を利用して、Vivaldi 体験を様々な角度から微調整します。常に品質を向上し、可能な限り最良のブラウジング体験を提供すべく、パフォーマンス強化からバグ修正まで取り組んでいます。
ユーザーのフィードバックは貴重です。それが、誉め言葉、改善に対する提案、バグ報告、何にしても、Vivaldi をより良く強固なものに、そして、ユーザー本位のものに改善する上で役立ちます。
Vivaldi は、ユーザーのみなさんと共に歩み続けたいと思っています。何かご意見があれば、遠慮なくフォーラムやソーシャルメディアからお知らせください。Vivaldi は単なるブラウザではなく、コミュニティです。一丸となれば、多くのことを達成することができるのです。
それでは、次の記事でまた会いましょう。ハッピーブラウジング!
原文 – In your hands: From feedback to features
訳 – Mayumi
Team Vivaldi
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