Linux 32-bit ARM 向けサポートは終了しました
Vivaldi 7.6 をもって、Linux 32-bit ARM のサポートを終了することを決定しました。
お使いのコンピュータのサポートが終了するということは、Vivaldi からのアップデートや重要なセキュリティ修正を今後受け取れなくなることを意味します。
経緯と理由
ほぼ 8 年前の 2017 年 12 月 5 日、私たちは Linux 向け Vivaldi が 32-bit ARM 上で動作することを発表しました。当時、これは商業的に支援されている Chromium ブラウザとしては唯一の取り組みでした。翌年の初めには、ARM64 の最初のテストビルドも追加しました。これは比較的早く実現できました。というのも、当時 Chromium ベースのブラウザを動かせる ARM ハードウェアの多くはすでに 64-bit であり、64-bit ディストリビューションをインストールするだけで利用可能だったからです。
そして今日を振り返ると、Linux 32-bit ARM パッケージのユーザーはほとんど存在しない一方で、ARM64 ユーザーはますます増加しています。とはいえ、32-bit ARM パッケージを提供することにはコストが伴います。Chromium のアップデートにおいて、32-bit ARM に関連した問題が発生することもあり、これは Chromium の上流プロジェクトで重点的に扱われていない分野だからです。さらに、ビルドの作成やテストに相当なリソースを費やしています。
どのバージョンの Linux をサポートしていますか?
現在、私たちは x86_64(amd64) および ARM64(AArch64) アーキテクチャ向けの Linux を、デスクトップ用途を対象とした主要なディストリビューション上でサポートしています。ただし、そのディストリビューションが提供元プロジェクトによる完全な上流サポートを継続して受けていることが前提となります。
サポートされているインストール方法は .deb、.rpm、.snap パッケージです。ただし、Vivaldi をリパッケージして提供するディストリビューションについても、私たちのファイルを大きく変更していない限り(つまり、インストール方法をそのディストリ向けに調整した程度であれば)、バグ報告を受け付ける場合があります。
今できること
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ARM64 ディストリビューションが動作するか確認する
もし可能であれば、そちらにアップグレードすることで Vivaldi を引き続き利用できます。 -
ハードウェアをアップグレードする
もし古いマシンが長い間なんとか動き続けているだけなら、そろそろ十分に休ませてあげる時期かもしれません。新しいハードウェアにすれば、最新で安全なオペレーティングシステムを利用でき、Vivaldi の体験も格段に快適になります。もし可能であれば、自分へのご褒美として検討してみてください。
何もしなかったらどうなるの?
もし現在の環境のまま Vivaldi 7.5 を使い続ける場合、今後は更新が一切行われない状況に入ることを忘れないでください。これはどのウェブブラウザでも同じで、古いシステム上で安全に動作し続けられるソフトウェアは存在しません。新たな脆弱性が発生する可能性はますます高まります。例えるなら、玄関に鍵をかけても窓を開けっぱなしにしているようなものです。セキュリティの観点からはおすすめできませんが、それでも使い続けるのであれば、そのリスクを十分に理解しておいてください。
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