デスクトップ版 Vivaldi 5.6 – Mastodon を導入

Vivaldi は先日、ブラウザとしては初の独自の Mastodon インスタンス、Vivaldi Social を立ち上げました。今回リリースしたデスクトップ版の最新バージョンでは、ブラウザのサイドパネルに Mastodon を組み込んだ他、タブグループのピン留めを可能にし、UI の改善を行いました。

Vivaldi は、みなさんのプライバシーを守るブラウザやサービスを開発・提供しています。これはビッグテック企業とは全く違うアプローチ。その一環として、先日独自の Mastodon インスタンス「Vivaldi Social」を立ち上げたのはみなさんの記憶にも新しいはず。

本日発表する最新バージョンである Vivaldi 5.6 では、ブラウザのサイドパネルに独自の Mastodon コミュニティ機能を搭載しました。実はこれ、ブラウザ界では初の試みなんです。そして、設定画面のデザインが新しくなり、タブスタックのピン留めも可能になりましたよ。

新しい Vivaldi 5.6 も Windows、macOS、Linux で無料で利用できます。ぜひ試してみてください。


分散型ソーシャルネットワーク Mastodon がサイドパネルにスタンバイ

サイドパネルに、Mastodon インスタンスである Vivaldi Social が登場

Vivaldi のサイドバーにはたくさんの便利機能がスタンバイしています。新バージョンでは、Mastodon インスタンスのひとつ、Vivaldi Social が新たに仲間入りしました。

Vivaldi は、監視システムやトラッキング、データのプロファイリングなどが行われない環境でコミュニケーションできるサービスを提供するのが目標。オープンスタンダードに基づいた分散型ソーシャルネットワークが私たちの考え・スタイルにマッチしていたことがきっかけで、Vivaldi Social は導入されました。

Mastodon サーバーのプラットフォームは、非中央集権型の分散ソーシャルネットワーキングで、World Wide Web Consortium (W3C) により推奨されている通信プロトコルの Activity Pub という標準規格を通してやり取りしています。この仕組みを使ったソーシャルネットワークは、Fediverse(フェディバース、「連合 (federation)」+「世界 (universe)」)とも呼ばれています。聞いたことがある人も多いはず。

特定のサーバーに閉じこめられたソーシャルネットワークとは違い、新しいユーザーの投稿をサーバーがどのように取り扱うのか、共有、返信、投稿への賛同などをユーザーがどのようにやり取りするのかを ActivityPub プロトコルが定義しています。

もしビッグテックの SNS サービスや独占的で閉鎖的なアルゴリズムにうんざりしていたら、Vivaldi Social を試してみてはいかがでしょう? Vivaldi を使っている・いないには関わらず、Mastodon ユーザーの誰とでも交流できるので新たな出会い・発見があるかもしれませんよ。非連合ネットワーク、Mastodon、また Mastodon インスタンスの選び方については、こちら(*英文記事)をチェックしてみてください。

既に Vivaldi アカウントを持っているのであれば、同じアカウント情報を使用してサインインできるので、連合型ネットワークに簡単に参加できます。ただし、アカウント名は単に Vivaldi Social で保持されているだけなので、自動的にサインアップは行われません。なので、アカウントは別途有効にする必要があります。アクセス・サインアップはこちらからどうぞ:https://social.vivaldi.net

今回のバージョンから、サイドパネルに Vivaldi Social がデフォルトとして登場しますが、好きな Mastodon インスタンスをウェブパネルとして追加することも可能です。ウェブサイトを閲覧しながら、サイドパネルで Mastodon を利用できます。

どの Mastodon インスタンスでもウェブパネルとして追加可能

タブスタックをピン留め

タブのピン留め機能使っている人も多いのでは? タブバーのスペースを大幅に節約できるから便利ですよね。タブを右クリックすることで表示される、ピン留めオプションをクリックするだけ。ブラウザの起動と同時によく使う・重要なサイトが自動的に開かれるようになるし、間違って閉じてしまうなんてこともなくなります。

タブスタックを固定すれば、タブバー上でより多くのスペースの確保が可能に

今回のアップデートでは、この機能がパワーアップし、タブのスタック(グループ)のピン留めもできるようになりました。タブスタック上で右クリックし、コンテキストメニューから「タブスタックをピン留め」のオプションを選択することでピン留めが可能です。これまでスタックによって使われていたスペースがなくなるので、タブバーをすっきりさせることができます。

二段型、アコーディオン型、コンパクト型、タブスタックのスタイルをいずれで設定していても、ピン留めすることができちゃいます。

使いやすく生まれ変わった「設定」ページ

Vivaldi のこだわりは多彩な機能と設定項目。そして、常に新しいものの開発・提供に誇りを持って取り組んでいます。

再構築された設定ページで、お気に入りの機能をより簡単かつ迅速に発見

Vivaldi には広範囲に渡る機能がてんこ盛りです。そこで今回は、設定ページを見直して、みなさんがお気に入りの機能・オプションを見つけやすくなるように、カテゴリー毎にカラフルなアイコンを使ってまとめてみました。前のデザインが良かったなあ、って人もご安心を。設定内より前のデザインに変更することも可能です。


デスクトップ版 Vivaldi 5.6、是非お試しあれ!

私たちは、多くの面で信頼性の高いブラウザ機能の開発・提供を継続的に行っていることを誇らしく思っています。そして、Vivaldi の Mastodon インスタンスである「Vivaldi Social」を立ち上げることにより、Vivaldi ユーザー、コミュニティ、そしてプライバシーを重視するすべての人に対してネットワーキングの可能性を広げることができたのではないかと思っています。Vivaldi Social で積極的に取り組む Vivaldi の姿勢を、インターネットでの権利を認識し、責任あるデジタル社会の一員として応援してくれたら嬉しいです。

その他にも、ブラウザのあらゆる面において改善を行い、必要な箇所に対しての微調整も行っています。毎度にはなりますが、みなさんからのごフィードバック、ご感想をお待ちしています。詳細に関しては以下の更新履歴をご確認ください。


豊富な機能とカスタマイゼーションで、もっと自由にブラウジングを楽しもう!

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