Vivaldi Technologies(ヴィヴァルディ テクノロジーズ/本社:ノルウェー・オスロ、CEO:Jon von Tetzchner)は 2022 年 12 月 15 日、Android 版無料ウェブブラウザ Vivaldi の最新版となる 5.6 をリリースしました。
最新版では、ブラウザの自由度と柔軟性をさらに高めました。メニューバーの編集が可能になり、よく使う機能をメインメニューに表示して、素早く操作できるようになりました。
ハードウェアキー認証のサポートの追加により、特定のケースでのサイトへのログインをより安全なものにしました。
貴重な画面スペースを確保するため、これまでアドレスバー入力時に表示されていた検索エンジン候補をデフォルトでは非表示としました。
他にも、アドレスフィールドに自動的にフォーカスするオプションを追加しています。
また先月、Vivaldi は、独自の Mastodon インスタンス「Vivaldi Social」をリリースし、日本からも多くのユーザーに参加いただいています。先週発表したデスクトップ版の Vivaldi 5.6 ではサイドパネルに Mastodon を搭載しアクセスしやすくしました。これはブラウザとしては初の試みになります。Android 版では、Vivaldi Social をスピードダイヤルに追加しました。
Android 版 Vivaldi 5.6 は、Android 5 以上を搭載するスマートフォンやタブレット、最新の Chromebook、各対応車種に無料でダウンロードいただけます。
メニュー項目をカスタムして、自分らしいブラウザを作ろう
ブラウザの隅から隅まで自由にカスタマイズして、自分らしいブラウザを作れるのが Vivaldi です。デスクトップ版では、メニューごとに非常に細かくカスタマイズできる機能を備えています。
今回、Android のブラウザでもメニューバーを編集可能にしました。戻る・進む・シェア・ホームなどのボタンを、最大5つまで自分にとって使いやすい順番で並べることができます。2つのプリセットから選択することも可能です。
[設定]>[一般]>[メニュー設定]から、メニューバーをカスタマイズが可能です。
ハードウェアキー認証でより安全にログイン
私たちはブラウジングの楽しさと生産性に加えて、最も大事な安全性も高めていきたいと考えています。Vivaldi 5.6 では、ハードウェアキー認証のサポートを実装しました。
二要素認証は、誰かにパスワードが盗まれた場合でも、不正なログインを防ぎアカウントを保護するのに役立ちます。USB-C ポートに接続するハードウェアセキュリティキーを使用することで、パスワードクラッキングに対するセキュリティがさらに強化されます。
ハードウェアのセキュリティキー(セキュリティキー、U2F キー、または物理的なセキュリティキーとも呼ばれます)は、公開鍵の暗号化を特徴とし、オンラインアカウントをより効果的に保護します。2FA およびマルチファクター認証を実装するためにこのテクノロジーに移行するウェブサイトが増えているため、Vivaldi 5.6 で対応しました。 これにより、Yahoo Japan! への生体認証を使ったログインも本バージョンから使えるようになりました。
外出先でも Vivaldi Social にすばやくアクセス
代替となるソーシャルネットワーキングサービスを求める人が増える中、私たちはより良いものを目指すサービスをサポートしたいと考えています。
そのため、私たちは Vivaldi コミュニティのメンバーとより多くのみなさんのために、新しい Mastodon インスタンスである Vivaldi Social を立ち上げました。
Android 版 Vivaldi 5.6 では、ブラウザから Vivaldi Social にさらにすばやくアクセスできるようにしました。新しく追加された Vivaldi Social スピードダイヤルをクリックするだけです。
Vivaldi ユーザーは、Vivaldi アカウントのログイン情報を使用して、Vivaldi Social インスタンスへのログインが可能です。お持ちでない場合は、vivaldi.net にアクセスして、無料のアカウントを作成ください。
Android 版 Vivaldi 5.6 のその他のアップデート
本バージョンのその他の改善と追加は以下の通りです:
- 新しいタブを開いた時アドレスバーにフォーカス – この機能により、新しいタブを開くと URL フィールドに自動でフォーカスし、キーボードを表示するので、すぐに文字入力を開始することができます。もちろん、必要に応じて本機能を無効にすることも可能です。[設定] > [タブ] > [新しいタブを開いた時アドレスバーにフォーカス] から切り替えが可能です。
- キーボードアクセサリビューの表示切り替えが可能に – このビューの表示/非表示の切り替えをできるようにしました。ユーザー名またはパスワードフィールドをクリックすると、自動入力候補がキーボードの上に表示されるようになります。[設定] > [外観] > [キーボードアクセサリビューを表示] から、有効にすることができます。
- 「トップページ」と「新しいタブページ」と統合 – トップページとしてカスタム URL を有効にしている場合、新しくタブを開いた時にこのカスタム URL が開かれるようにしました。
- 小さいスピードダイヤルを新しいデフォルトに – スピードダイヤルのサイズを変更し、より多くのダイヤルを表示できるようにしました。こちらも必要に応じて、レイアウト(大・中・小・リスト)の変更が可能です。
- 検索エンジンの提案の表示領域をさらに改善 – 入力時の検索エンジンの提案リストをデフォルトで非表示にしました。これにより、これまで表示されていた候補がアドレスバーの下に表示されなくなったので、画面を効率的に使用できるようになります。もちろん、再表示したい場合は、設定内より再表示させることができます。