Vivaldi Technologies(ヴィヴァルディ テクノロジーズ/本社:ノルウェー・オスロ、CEO:Jon von Tetzchner)は2021年4月29日、Android向け無料ウェブブラウザVivaldi 3.8をリリースしました。
Android向けVivaldiの最新バージョンでは、言語サポートを強化しました。OSで設定している言語に関わらず、ブラウザのUI(ユーザーインターフェイス)用の言語を設定することができます。
新機能クッキークランブラーは、Cookieダイアログやバナーをブロックすることができます。この機能は、同日リリースのデスクトップ向けVivaldi 3.8にも搭載されています。さらに、今回のAndroid向けVivaldiのアップデートでは、アドレスバーからスタートページにアクセスできるオプションを追加しました。これにより、スピードダイヤルに素早くアクセスできるようになります。
Android向けVivaldiブラウザは、Android 5以上を搭載するスマートフォンやタブレット、Chromebookに対応しています。Google Play ストアからダウンロードでき、無料ですべての機能を利用可能です。
VivaldiのCEO、ヨン・フォン・テッツナーはこう述べています。
「言語の壁は、インターネット普及の最大の障害の一つです。言語の壁をなくすことは、ユーザーがよりアクセスしやすくなることを意味します。私たちが継続的に行っている言語サポートの改善は、ユーザーが母国語で効率的にブラウジングするのに役立つでしょう」
言語を切り替えて、頭のスイッチも切り替えよう
これまでは、ブラウザのUIの言語として、Android OSで指定されている言語を利用していました。3.8からは、Vivaldiが提供する41の言語のリストからお好みの言語を選択することができます。
Vivaldiユーザーからの要望が多かったこの新機能は、ブラウザのすべての機能がそうであるように、多言語ユーザーのさまざまな利用シーンにマッチします。
例えば、普段は英語のUIでブラウザを使っているけれど、日本語しか理解できないおばあちゃんにブラウザを見せて何かを説明したい。そんな時に、便利に使えます。
「言語設定」を行い、誰もが使いやすく理解しやすいブラウザになります。[設定] – [言語設定] – [アプリの言語] を選択するだけで、異なる言語を選択することができます。
Cookieダイアログにさよなら! ザ・クッキークランブラー
多くの人は、絶え間なく表示されるCookieダイアログやバナーにはうんざりしていて、サイトをスムーズに閲覧したいと考えているでしょう。
ウェブサイトのトラッキングからユーザーを保護するための規制(EUのGDPR)は善意に基づいた意義あるものです。ただし、その結果として多くのウェブサイトでは、コンテンツへのアクセスを許可する前にCookieの設定を管理する面倒をユーザーに求めています。ユーザーは、度々現れるダイアログにフラストレーションが溜まり、「許可」や「承認」をクリックしてしまうこともあるはずです。このことで、トラッカーが自分の行動プロファイルを作成することを知らずに許可している可能性があることに気づかぬうちにです。
この問題を解決するのが、Vivaldiのクッキークランブラーです。デスクトップ向けVivaldiと同様に、この機能はVivaldiの「トラッカー・広告ブロック」機能に組み込まれており、ユーザーが大半のCookieのダイアログ・バナーをブロックするのに役立ちます。
Vivaldiの [設定] – [プライバシー] – [トラッカー・広告ブロック] – [ソースを管理する] – [広告ブロック] で、[Cookie同意ポップアップ除去] リストを有効にするだけです。
これにより、トラッカーや広告を非表示にするのと同じように、同意を求めるサービスをブロックしたり、同意ダイアログを隠したりすることができます。
この機能は、定期的に更新されるサードパーティのブロックリストである「EasyList Cookie List」と「I Don’t Care About Cookies」を利用しています。クッキークランブラーはほとんどのウェブサイトで機能しますが、Cookieの同意を得るために別の手法を用いるウェブサイトも少なからず存在するため、完璧な対策ではありません。
一部のサイトでは、機能の利用にCookieの同意が必須であるため、期待通りに動作しない場合があります。そのようなサイトでは広告ブロックを無効にすることで、クッキークランブラーを無効にすることができます。なお、ウェブサイトによっては、Cookieの同意ダイアログをブロックしても、すべてのCookieを拒否する場合と同じ結果にならない場合があります。
スタートページに簡単にアクセスする方法が、オプションとして復活しました
ブラウザは、自分に合ったユーザーインターフェイスで、素早く簡単に操作できるものでなければなりません。
先日、大変ご要望の多かったアドレスバーを画面下部に移動する機能を実装しました。これにより、残念ながらスタートページボタンが下部のツールバーに収まらなくなりました。
多数の方からのスタートページボタンを表示してほしいとのご要望を受け、3.8オプションとして追加しました。Vivaldi の [メニュー] – [設定] – [外観] から設定を変更できます。