Vivaldi Technologies(ヴィヴァルディ テクノロジーズ/本社:ノルウェー・オスロ、CEO:Jon von Tetzchner)は 2025 年 11 月 13 日、デスクトップ版無料ウェブブラウザ Vivaldi の最新版となる 7.7 をリリースしました。
ブラウザで開いているたくさんのタブやスタックでの整理、その並び順には、取りかかり中の作業の過程を表す情報がたくさん含まれているはずです。Vivaldi 7.7 は、タブの構造ごとあらゆるデスクトップ環境で再現できるようになりました。
整理整頓済みのタブを、どのデバイスからでも
職場のパソコンで整理したタブやワークスペースを、自宅のデバイスでも再現したい。複数のパソコンを使う人なら、一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。Vivaldi 7.7 では、そんな課題を解決しました。

あるパソコンで開いていたタブの環境を、そっくりそのまま他のパソコンへ。これまでになくスムーズにアクセスできるようになりました。ウィンドウパネルを開くか、タブボタンをクリックするだけで、同期している他のデバイス上で開いているタブを一覧表示できます。他のパソコンで開いていたタブの中から 1 つだけ選んで開くことも、個人的なタスクに関するタブをまとめたワークスペース全体でも、お買い物の下調べで開いたタブをまとめたタブスタックでも、瞬時に手元に再現できます。
単なるタブのリストではなく、ユーザー自身が構築したワークスペース構造をそのまま再現できるのがポイントです。
さらにウィンドウ全体の構造を保ったまま別のデバイスに引き継ぐことも可能です。タブスタックやワークスペースの構成はそのまま維持され、タブ間の関係性も元の状態のまま再現できます。
その他の新機能
スピードダイヤルとダッシュボードが統合
スタートページの使われ方を改めて見直した結果、ウィジェットとスピードダイヤルをスタートページに統合することにしました。お気に入りのサイトとウィジェットからのリアルタイムの情報を並べて表示できる、あなただけのパーソナルなダッシュボードになりました。もちろん、Vivaldi ならではの柔軟なカスタマイズ性も兼ね備えています。スピードダイヤルをグループで整理したり、ウィジェットを追加し位置やサイズを変更したり、スピードダイヤルフォルダーと合わせて表示したりなど、思い通りにアレンジできます。

パフォーマンスをより細やかにコントロール
2,000 ものタブを開いたまま検索を駆使しながら作業する派の人もいれば、開いているタブは 10 個程度に抑えて見通しの良い画面を保つ派の人もいます。みんな違って、みんな良いのです。どんなタイプの方にも、使いやすい機能を備えているのが Vivaldi です。
新しく導入した「パフォーマンス」セクションでは、Vivaldi が非アクティブなタブのメモリをどの程度、積極的に解放・管理するかをユーザー自身が選択できます。タブ大量派の方にはメモリ管理機能が役立つでしょうし、タブ少数派の方には常に全てのタブがアクティブな状態を維持できます。Vivaldi なら、ユーザーの使い方に合った最適な挙動を選択できます。

メールパネルの改善
メールパネルの UI も改善しました。読みやすさと使いやすさを向上するため、視覚的に改良を加え、ブラウザから直接メールを操作しやすくしました。小さな改良によって、日々の使い勝手が快適になります。
Vivaldi メール開発者の Geir は、「スッキリと整理されて、より使いやすくなりました」とコメントしています。

プライバシーダッシュボードのデザインをより見やすいデザインに刷新し、Vivaldi が実際にユーザーを何から保護しているのかをわかりやすく把握できるようにしました
概要ページもリニューアル。より見やすく、そしてより多くの情報を提供するようにしました。現在使用中のビルドのバージョンをわかりやすく表示し、アップデートが必要かどうかも一目で確認でき、重要な情報にも簡単にアクセスできます。
Vivaldi の信念
一般的なブラウザは、どれも似たようなシンプルで制限の多い体験へと向かっています。それに対し Vivaldi は、真逆の方向を目指します。ユーザーにさらなる操作性と柔軟性を提供し、そして「ユーザーの使い方は十人十色。それに合わせてブラウザを調整できるべきだ」という信念を大切にしています。