新バージョンの Vivaldi 4.3 ではプライバシーを重視し、ユーザーが詳細な情報を得た上で意思決定ができるようにする役立つ機能を提供すると共に、効率化を考慮した改善が行われています。
刷新されたキャプチャー機能では、スクリーンショットの画像サイズを変更できるようになりました。また、視覚的に改良されたダウンロードパネルでは、事前にダウンロードの速度を確認することができるようになりました。
改善された同期機能では、Vivaldi アカウントを使用して、コンピューターや Android デバイスから、より安全に、そして効率的にデータにアクセスできるようになりました。
Vivaldi はユーザーのプライバシーを重視しています。プライバシーを侵害する可能性があると物議を醸している Google の Idle API は、デフォルトで無効となっています。また、プライバシーに配慮した機能が追加されたことで、Vivaldi メールとカレンダー(ベータ版)を利用するメリットも増えました。
Lingvanex 社の翻訳エンジンを使用する Vivaldi 翻訳機能では、新たに 68 の言語が追加され、計 108 の言語に対応可能となり、より多くの人が好きな言語でウェブにアクセスできるようになりました。また、リクエストが多かった PWA のサポートも追加されました。
あらゆる面で多くの改善と機能の追加が行われた Vivaldi 4.3 は、Windows、Linux、macOS でご利用いただけます。
同じく本日リリースされた Android 版のアップデートには、タブスタックの新しいツールバー、翻訳機能での対応言語の追加、同期 UI の改善が含まれています。
改善された新しいキャプチャー機能にハロー! 👋
ウェブページで見つけた面白いものの共有に URL を送信したり、スクリーンショットを撮って、保存・編集し、そして送る – こんな長いプロセスの代わりに、便利なキャプチャー機能を内蔵し、複数の保存形式・編集機能を提供しています。
この機能は徐々に人気を博し、顧客に関するレポートや画像ネタを撮ったりなど、さまざまなものに使われるようになりました。 キャプチャー機能では、選択した範囲やページ全体のスクリーンショットをすぐに撮ることができます。
新バージョンでは、さらに効率的なコミュニケーションツールとなるように機能を改善しました。外観も、よりクールに改良され、新しいアイコンで使い方もわかりやすくなりました。また、要望の多かったサイズ変更のオプションも追加し、いつでも完璧なスクリーンショットが撮れるようになりました。
キャプチャー機能には、ステータスバーのカメラアイコンからアクセスできます。また、キーボードショートカットやクイックコマンド、マウスジェスチャーを使って有効にすることも可能です。
改善された UI でデータを同期しよう
Vivaldi ではブラウジングデータを安全に保持することが大事だと思っています。そして、エンド・ツー・エンド暗号化を使用して同期することが、その一要素となると考えています。
データを同期するのは初めてですか? Vivaldi では、ユーザーがブラウザに保存するすべてのデータはユーザーに属すと考えています。言い換えると、Vivaldi の同期機能のコードはゼロから作成されており、我々がユーザーのデータに干渉するようなことはありません。同期に関する詳細には、こちらからアクセスしてください。
Vivaldi の同期機能では、複数のコンピューターや Android デバイス間でコンテンツや設定を安全に、かつシームレスに同期できます。
このパワフルな機能を、さらに簡単に設定できるように改良しました。より直感的に利用できるようになり、ユーザーが重要な機能やオプションに自然に注目するようにアイコンや色を使用して工夫し、アカウントの初期設定や初期化方法も改善しています。
同期の設定でバックアップ用の暗号化キーをダウンロードし、安全な場所に保存しておくと、より安心です。万が一、暗号化のパスワードを忘れたとしても、バックアップキーを利用して同期したデータを複合することができます。
改良されたダウンロードパネル
Vivaldi のダウンロードパネルをアップデートし、ファイルのダウンロードの詳細だけでなく、さらなる情報を表示するようにしました。ダウンロード速度をグラフで表示する他、簡単にダウンロードを再開したり、システムにダウンロードしたファイルを参照するボタンも追加しました。
加えて、重要となる数値が太字で表示され、ダウンロード状況をひと目で確認できるようになっています。ダウンロードパネルの詳細はこちらから。
プライバシー保護が最優先、Idle API はデフォルトで無効に。
Google が最近導入した Idle API 機能により、サイトはユーザーがデバイスや、キーボードあるいはマウスなどの特定のハードウェアの操作を行っていないか、一定のシステムイベントを通して検出し、判断できます。
この API はユーザーの行動をトラッキングできるものとして悪用される可能性があります。Vivaldi では、ウェブサイトにこの API の利用を許可することでプライバシーが侵害される可能性があることをユーザーが理解するのは難しいと考えています。このため、デスクトップ版、Android 版の両方において、この設定をデフォルトで無効にしています。Chrome とは異なり、Vivaldi ではサイトによる確認も行われず、そのリクエストはデフォルトで拒否されるようになっています。しかし、この設定はいつでも変更することが可能です。
Vivaldi 翻訳機能が 108 の言語に対応
Lingvanex の翻訳エンジンを使用する Vivaldi 翻訳機能を搭載し、ユーザーの行動を監視するサードパーティの拡張機能を必要とせずに、ウェブサイトを素早く翻訳する方法を提供しています。
Vivaldi 翻訳 を導入して数か月しか経っていませんが、108 の言語に対応できるようにアップグレードしました。
新たに 68 の言語が加わったことで、より多くの人が自分の言語でウェブにアクセスし、翻訳されたページや選択したテキストを安全に読めるようになりました。Lingvanex の翻訳エンジンはアイスランドにある Vivaldi のサーバーでホストされており、サードパーティのサーバーは関わっていません。
Vivaldi メール、カレンダー、フィードリーダー(ベータ版)を微調整
Vivaldi ではビッグテック企業のサービスに代わるものを提供できるよう、Vivaldi メール, カレンダー、フィードリーダー(ベータ版)の改善に常に取り組んでいます。
- クール、そして、さらにプライベートに!: OAuth ログインがメールとカレンダー専用に変更され、メインブラウザとは共有されないようになりました。このため、Vivaldi に内蔵されたメールクライアントで Gmail にアクセスしても、YouTube などのすべての Google サービスにログインすることがなくなりました。つまり、Google に追跡されずに Gmail のようなサービスを利用できるようになりました。
その他のトラッキング防止のヒント: Vivaldi に内蔵されたフィードリーダーで、Google にログインすることなくチャンネルを購読、動画を直接視聴し、お気に入りの YouTube チャンネルをフォローできます。 Vivaldi’s YouTube チャンネルにアクセスしてお試しの上、フィードとして追加してください。
- ドラッグ&ドロップが可能に!: 添付ファイルを Vivaldi のメールウィンドウにドラッグできるようになりました。
PWA(プログレッシブウェブアプリ)に対応
Vivaldi では PWA(プログレッシブウェブアプリ)に対応しました。選択したページを独立したアプリケーションとして保存でき、デスクトップのショートカットで起動し、独自のウィンドウで実行することができます。
PWA をサポートするページでは、タブを右クリックして表示されるメニュー(コンテキストメニュー)のオプションに、「[ウェブサイト] をインストール」という新しいオプションが表示されます。アンインストールするには、PWA ウィンドウの [⋮] メニューを使用してオプションにアクセスしてください(vivaldi://apps からアンインストールすることも可能です)。
完全な PWA としてのサポートを行っていないサイトでは、タブの右クリックメニューで表示される「ショートカットを作成」で PWA と同じように機能させることができます。「ウィンドウとして開く」にチェックを入れるようにしてください。
Vivaldi 4.3 を今すぐお試しください
あらゆる面において改善された新しいバージョンをお楽しみください。Vivaldi ではユーザーの皆さまからのフィードバックを大事にしています。その声を元に開発を行っていますので、是非ご意見をお聞かせください。詳細に関しては、以下の変更履歴をご確認ください。