Google、Microsoft、Apple が、AI アシスタントをブラウザに組み込むために何十億ドルもの投資を行う一方で、 Vivaldi Technologies は 1 月 29 日、まったく異なる思想に基づいた Vivaldi 7.8 をリリースしました。
中核となるのは、完全に再設計されたタブのタイリングシステムです。直感的なドラッグ&ドロップ、即座に作成できるレイアウト、そしてリアルタイムで適応するワークフローにより、複数のページを同時に扱えます。これはブラウザのマルチタスクにおける大きな進化です。この機能の開発に、機械学習モデルを一切使っていません。
ブラウザ業界全体が、間違った問題に取り組んでいます。彼らが作っているのは、何を見せるかをフィルタリングし、何を見せないかを決め、最終的には判断そのものを外部に委ねてしまうアシスタントです。私たち Vivaldi が作っているのは、自ら探索し、比較し、考える力を増幅させるためのツールです。一方はあなたを単なる「乗客」として扱い、もう一方は「操縦士」として扱います。
Jon von Tetzchner Vivaldi Technologies CEO
ビッグテックのブラウザ vs Vivaldi: 優先順位の違いが生む差
他のブラウザが AI 要約機能を追加し、 Edge が Copilot 連携を推し進める一方で、 Vivaldi 7.8 はユーザーが実際に求めていた機能を提供します。
- ドラッグ&ドロップによるタブのタイリング:タブをワークスペースにドラッグするだけで、即座に分割レイアウトを作成。複数の商品のスペック比較、刻々変わるライブの試合情報のチェック、複数のドキュメントの参照などを、作業の流れを止めることなく行えます。Chrome や Edge の分割表示が 2 タブ固定なのに対し、Vivaldi は無制限かつ柔軟なグリッドレイアウトに対応。どこまで使いこなすかは、あなた次第です。
- リンクをタイルタブで開く:リンクを右クリックして、現在のコンテンツの横に表示します。メインのタブはそのまま、文脈も途切れません。作業の流れを邪魔しないマルチタスクです。
- ドメイン制限付きのスマートなピン留めタブ:ピン留めタブにドメイン制限を適用。メールはメールのまま、プロジェクトツールはプロジェクトのまま。誤操作でピン留めページの中身が別物に変わってしまうことはありません。
- ウィンドウをまたぐメールアクセス:内蔵のメールクライアントが、すべてのウィンドウとワークスペースで利用可能に。メールはブラウザの真の一部となり、ウィンドウ切り替えやコンテキスト移動を強いられません。



私たちは、安定性とユーザーが実際に求めている機能の開発のために時間を費やしました。ユーザーの許可なくプライベートな閲覧履歴を学習し、もっともらしい誤回答を生成する AI アシスタントの導入には時間を使いません。
Jon von Tetzchner
コントロールか、利便性か
ブラウザ開発における思想的な分断は、かつてないほど深まっています。
Chrome の最新 AI 機能は記事を要約できますが、思い通りにタブを並べることはできません。Edge は盗用された画像を焼き直すことはできますが、ピン留めタブはいまだにドメインの境界を守れません。Safari は AI ライティングツールを追加しましたが、基本的なタブ管理は 2010 年から止まったままです。
Vivaldi のアプローチは異なります。本当にパワフルなツールをユーザーに提供し、そこからユーザーの行動には一切介入しません。タブのタイリングは、すべてを同時に見渡せる作業空間を提供します。中身の判断はユーザー自身に委ねます。
ブラウジングは、思考を刺激するものであるべきで、麻痺させるものではありません。探索をアルゴリズムに委ねた瞬間、あなたはもうブラウジングしているのではなく、「ブラウジングされている」のです。
と、Jon は締めくくります。
ダウンロードとインストール
Vivaldi 7.8 は、1 月 29 日より Windows、Mac、Linux 向けに vivaldi.com で提供されます。このヨーロッパ発のブラウザは、完全無料で、トラッキングなし、ユーザーデータでビジネスもしません。人工的なアシスタントが、ウェブとユーザーの間に割り込むこともありません。
ビッグテック の AI 実験のベータテスター扱いに疲れたユーザーにとって、理想的な選択肢です。