一部のブラウザ企業は、ユーザーの閲覧履歴をデータとして集め、そこから作られたユーザーのプロファイルを売り物にしています。ヨーロッパ発の独立系ブラウザである Vivaldi は違います。Vivaldi はユーザーを追跡せず、プロファイルを作らず、閲覧データも売りません。ユーザーが何を検索し、いつ何を買おうとしているかを知らなくても成り立つビジネスなので、そもそも見張る必要がないのです。
Vivaldi 8.3 では、Vivaldi 自身が追跡しないだけでなく、ユーザーが訪れるサイトでの追跡からも守れるようになりました。再構築した広告・トラッカーブロッカーは、内部の仕組みを大幅に見直して大規模なフィルターリストをより効率的に処理できるようにしたほか、デザインを一新し、4 つの保護レベルを用意しました。
広告をどの程度ブロックするのかは、自分で決められます。何が好きで、何を読んでいるかによって、自分で選べます。トラッカーや広告をすべて排除するのが最優先、一部のサイトの動作に支障がある場合も許容するという人もいます。一方、利用するサイトが、そのまま完璧に動作することを望む人もいます。このサイトは全てを許可する、このサイトは厳格にブロックする、など、サイトごとにこまかく設定したい人もいます。
今回のリリースでは、広告・トラッカーブロッカー機能を大幅に再構築し、大規模なフィルターリストをより効率的に処理できるようにしました。また、デザインを一新し、新しいラベルも導入しました。
新しい広告・トラッカーブロッカーでは、4 つの保護レベルから選択できます。
- オフ: 内蔵ブロッカーを完全に無効にします。
- ライト: 既知のトラッカーの大部分と、一部の広告をブロックします。
- ストロング: より多くのトラッカーと広告をブロックします。一部のサイトが正常に動作しなくなる場合があります。
- アグレッシブ: ほぼすべてのトラッカーと広告をブロックします。一部のサイトが正常に動作しなくなる場合があります。

デフォルトの保護レベルは、設定画面または Vivaldi の初期設定時に選択できます。ここで選んだレベルは、すべてのサイトに適用されます。カスタマイズ自在が信条の Vivaldi は、4 つの選択肢のブロック設定だけでは終わりません。さらに細かく、サイトごと、デバイスごとに、何を許可するかを自分で決められます。ブラウザは、自由にカスタムできる機能を提供するべきだと私たちは考えています。
保護レベルの設定は、サイトごとに細かく使い分けたいときに真価を発揮します。動画サイトでお気に入りのプレイリストを楽しむなら、「アグレッシブ」に設定して、広告にビートを邪魔されることなく音楽に没頭できます。銀行のサイトでは「ライト」に設定して、各種フォームが正常に動作するようにしたり、信頼している小規模な独立系サイトなら、保護レベルを下げて広告による運営を応援するのもよいでしょう。サイトごとの保護レベルを変更するには、アドレスバーの盾アイコンをタップするだけです。Vivaldi はその選択を記憶するので、次回からもサイトごとに指定した設定が適用されます。
さらに、細かい設定にこだわりたい方のために、独自の保護レベルを作成できる「カスタム」オプションも追加しました。カスタムレベルでは、使用するブロックリストを含め、すべての設定を自分で調整できます。カスタムのブロックリストは、外部の URL から読み込むか、ファイルマネージャーから追加することができます。

新しい広告・トラッカーブロッカーは、本日より Android および iOS 版の Vivaldi でも利用可能になりました。スマートフォン、タブレット、パソコンのどれを使っていても、統一されたデザインと操作方法でプライバシーを保護できます。
縦型タブがさらに進化
Vivaldi は縦型タブを、業界で話題になるずっと前から基本機能として導入しています。縦タブがしっくりくるユーザーのために、使い勝手の改善を続けてきました。今年リリースしたバージョン 8.0 では、タブも含めたシームレスで没入感のある新たなインターフェースに刷新しました。バージョン 8.3 では、さらに 2 つの新機能を追加しています。タブバーを自分の思い通りに積み重ねられるようになりました。
「マウスオーバーでタブバーを展開する」機能を使うと、通常時はタブバーのファビコンのみが表示されるスリムな状態に保つことができます。タブに記載の情報が必要になるまでは、可能な限り画面の広い領域をページの表示に充てることができます。タブを巡りたい時には、タブバーにカーソルを合わせれば、タブバーがスムーズに展開してすべてのタイトルが表示されます。カーソルを離すと、すぐに元の状態に戻ります。この機能は、タブバーがウィンドウの左側または右側に縦に配置されている場合に動作します。
縦型のタブバーにピン留めしたタブは、コンパクトなグリッド状に上部に並べて、整然と順番通りに配置できるようになりました。もちろん、従来通りにピン留めしたタブをそれぞれ 1 行ずつに表示したい場合には、設定で変更可能です。メール、カレンダー、プロジェクト管理ツールはワンクリックで開けるよう常にスタンバイしています。今、見たいもののためのスペースを最大限確保します。

まだ縦型タブを試したことがない方は、ぜひこの機会にお試しください。既に縦型タブを愛用されている方は、今回の改善をどうぞご活用ください。
Vivaldi 8.3 のその他の新機能
リンクのリストを貼り付けて移動
メールやチャットで誰かから送られてきた大量のリンクをまとめて一度に開きたいと思ったことはありませんか? 1 つずつリンクをクリックするという面倒な作業に、ついにさよならです。リスト全体をコピーしてアドレス欄に貼り付けるだけで、Vivaldi が各 URL を個別のタブで開いてくれます。調査資料、誰かのウィッシュリスト、同僚が共有してくれた記事のリストなど、すべてが個別のタブで同時に開きます。その後は、タブを積み重ねたり、並べて表示したり、あるいは一つずつ順に確認したりすることができます。
パラメータを除いたリンクのコピー
誰かに共有するリンクには、共有元や流入経路などをサイト側に知らせるトラッキングパラメータが含まれていることがあります。「パラメータを除いたリンクをコピー」を使えば、リンクをクリップボードにコピーする前に、こうしたパラメータを取り除くことができます。友人に届くのは、共有したいページへのプレーンなリンク URL だけ。余計な追跡情報は含まれません。この簡単な習慣で、ブラウジングのプライバシーを強化できます。

リーダーモードがより素早く起動
8.3 ではリーダーモードの動作速度も改善しました。より素早く起動し、スクロールもよりスムーズになったため、情報量の多いページを、瞬時にすっきりとした読みやすい記事に切り替えて、ゆったりと読み進めることができます。
タブグループ API のサポート
Vivaldi は Chrome のタブグループ API をサポートするようになり、タブグループを基盤とした拡張機能が Vivaldi でも動作するようになりました。
ユーザー重視のブラウザ
これまでも何度も強調してきましたが、Vivaldi は従業員が所有する独立系の欧州企業です。つまり、広告主やベンチャーキャピタル(VC)企業の指示に従うことはなく、彼らに利益をもたらすような機能をユーザーに押し付けることもありません。ユーザーのデータを収集することもなく、ただ、ウェブを自由に楽しんでもらえるよう、優れたブラウザを構築したいと願っているだけです。
Vivaldi のアップデートは、いつも Vivaldi を使ってくださる皆さんのためにあります。今回の 8.3 では、表示するコンテンツ、オンラインでの追跡、そしてタブの整理方法まで、より細かく自分でコントロールできるようになりました。マーケティングチームの言葉を借りれば、「実に Vivaldi らしいリリース」です。
Vivaldi がウェブをもっと自由に楽しむ手助けになっていると感じたら、ぜひ周りの方にも紹介してください。友人や同僚、家族が Vivaldi に乗り換えるきっかけを作ることは、より良いウェブを実現するための大きな力になります。
Vivaldi 8.3 のダウンロードはこちらから。
モバイル版 Vivaldi 8.3 も本日リリースしました。Android 版 8.3 と iOS 版 8.3 の新機能についてはこちらをご覧ください。
いつも Vivaldi コミュニティの一員でいてくださり、ありがとうございます。これからも、より良いウェブの実現に向けて、1つ1つのリリースを大切に行っていきます。
更新履歴
Vivaldi 8.3 の変更点は、こちらからご確認ください。