Manifest v3 アップデート:ビルトイン機能で将来を見据えた Vivaldi

Google は manifest v2 から v3 へのアップデートを強制しています。 最も重要な機能は Vivaldi に組み込まれているため、影響は限定的です。v3 に対応していない拡張機能を有している場合はの影響は少なからずあります。悪質な広告を良しとしないという Vivaldi の目標は、それとは関係なく続きます。

Vivaldi の基盤となっているオープンソースエンジンの Chromium は、拡張機能のフォーマットが変更されたことを発表しました。非推奨の Manifest バージョン2を有する拡張機能は、徐々に動作しなくなります。これらの拡張機能の多くは広告ブロッカーです。

私たちは、この古いフォーマットの段階的な廃止に反対しているわけではありません。このフォーマットを使用していた拡張機能は、パフォーマンスを低下させ、ページを遅くしたり、サードパーティのスクリプトがそれらを変更したりする可能性があります。私たちのデスクトップ開発者の一人である Daniel Aleksandersen は、彼の個人ブログでこれについて説明しています:

問題の核心は、より新しい declarativeNetRequest API を優先するために webRequest API の廃止が提案されていること。webRequest API は、拡張機能開発者がすべてのネットワークリクエストを傍受し、JavaScript で評価し、ブロックまたは修正する間、リクエストを一時停止し、それから初めてリクエストの処理を開始することを可能にしました。これらは全て、プライバシー、セキュリティ、パフォーマンスに大きな影響を与える非常に強力な機能です。

拡張機能バンドルに元々含まれていないコードを注入する機能は削除されます。これはセキュリティの観点からみて良いことです。しかしながら、これは必然的に、新しいフォーマットにコードを更新していない拡張機能が動作しなくなることを意味します。

私たちは、Chromium でまだ利用できる限り、Manifest v2 を維持します。2025 年 6 月にはサポートを終了する予定ですが、実際のコードの変更内容によっては、より長くサポートを継続したり、より早く終了せざるを得なくなる可能性もあります。

Vivaldi では、常にブラウザに最も重要な機能を組み込むことをポリシーとしています。

そのため、Chrome の拡張機能アーキテクチャに依存しないビルトインのトラッカーと広告ブロッカーを長年提供しており、その性能とパフォーマンスを継続的にアップグレードしています。次期 Vivaldi 6.8 では、hosts ファイル形式のサポートを追加し、トラッカー・広告ブロッカーにさらに多くの機能を追加する予定です。

もちろん、Vivaldi トラッカー・広告ブロッカーはカスタマイズ可能なので、ブロックするサイトのリストを追加できます(逆に、広告を表示してコンテンツプロバイダーの収益に貢献したい場合は、どのサイトの広告を許可するかも設定可能です)。

原文 – https://vivaldi.com/blog/manifest-v3-update-vivaldi-is-future-proofed-with-its-built-in-functionality/

訳 – Akira
Team Vivaldi
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