ブラウザ選択同盟

Vivaldi は他のブラウザとともに「ブラウザ選択同盟」を結成し、Microsoft が Windows で自社の Edge ブラウザを優遇していることに対して活動を開始しました。

Vivaldi は本日発足した「Browser Choice Aliance(ブラウザ選択同盟)」の創設メンバーです。この非公式の同盟には、Opera、Chrome、Wavebox、Waterfox(および報復を恐れて匿名を選んだ他のブラウザ)が参加しており、全員が Microsoft の自社優遇政策により Windows PC 上で公平に競争することを妨げられています。

Vivaldi は多くのプラットフォームで利用可能ですが、ユーザーの大半はMicrosoft Windows を搭載したデバイスにブラウザをインストールしています。現在、Windows は世界の PC の 73% を占める支配的な OS です。しかし残念なことに、Microsoft は Windows 上でサードパーティ製ブラウザがユーザーを獲得または維持するのをますます難しくしています。恐怖を煽る画面や誘導、使いづらさを意図的に作り出したり、誤解を招く手法を次々と繰り出しています。

2023 年 9 月、Vivaldi は「デジタル市場法(DMA)」導入を受け、Microsoft の反競争的な行為について懸念を表明する公開書簡を EU(英文記事)に送った最初のブラウザ企業です。しかし、Microsoft の Edge ブラウザが DMA の強化規制の対象となる基準を満たしているにもかかわらず、EU はこれを対象として指定しませんでした。

その結果、Microsoft Windows の利用者は、Microsoft Edge やそのデフォルトの検索エンジンである Bing を通じてサードパーティ製ブラウザを探し、ダウンロードし、インストールし、デフォルトとして設定する必要があります。この状況は、消費者の選択を損ない、Vivaldi のような欧州のブラウザを妨げる絶好の環境となっています。

例えば、新しい Windows 端末で Vivaldi をダウンロードしようとしたユーザーから、「新しいウェブブラウザをダウンロードする必要はありません。Microsoft Edge は、高速で安全かつ最新のウェブ体験を提供し、時間とお金を節約するのに役立ちます」と表示する警告バナーを Microsoft が表示したとの報告を受けています。

Edge 上で検索した際の検索結果のスクリーンショット

さらに、ユーザーが Vivaldi をインストールしてデフォルトブラウザに設定した後でも、Windows のタスクバーからの検索は Microsoft Edge で開かれ、再び Edge をデフォルトブラウザに戻すよう求められます。

Vivaldi の CEO であるジョン・フォン・テッツナー氏は次のように述べています。

「長い間、Vivaldi は消費者の選択を奪う Microsoft の不正行為を公然と非難してきました。私たちのような独立したブラウザは、Windows 上でこれほどまでに優遇されている Edge と公平に競争することができません。規制当局は至急介入する必要があります。

ウェブは、検索エンジン、ソーシャルネットワーク、ブラウザの分野で本当の選択肢と競争があるときに最も良く機能するもの。そのため、私たちはこの『ブラウザ選択同盟』に参加し、EU や世界中でこの問題に対する認識を高め、規制当局が介入して消費者とブラウザエコシステムを大手企業の行き過ぎた行為から守ることを期待しています。BCA(Browser Choice Aliance の略)は、より良いウェブを目指す私たちの戦いにおいて重要な同盟です。」

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